2022/07/15 17:53

テラリウムとの出会いは、30年前に遡る
話は、アクアリウムの世界から始まる。
アクアリウム用品メーカーに就職した私は、それほどアクアリウムには興味がなく
単純に綺麗だな程度であくまでも仕事としてしか向き合ってなかった。
しかし、ある衝撃的な商品が当時アクア業界で唯一上場したNo.1メーカー
ニッソーがハイドロテラリウムなるものを世に出した。
アクアリウムでテラリウムといえば当時は、アクアテラで水と陸上がある水槽の世界を指していた。
ニッソーは、とにかく画期的な商材を2つ出した。
今では主流となるアクアリウムソイルのアクアソイルとハイドロソイルを発売。
もうひとつは、ティポイント6という万能の水循環ポンプであった。

これにより、砂利よりも植えやすく、焼成しているので粒も多孔質。栄養も配合しているから水草が容易に植栽できる。
そういや陸上の植物も可能だったはず?・・ここはあまり覚えてないが・・・
ティポイント6は、分岐が6つついておりそこからエアチューブをつけて岩や流木の脇から水を滝のように流す
という自然の風景そのものを再現した商品システムであった。
それは、私が目指していた本物の風景。アクアリウムは、まだ人工的な世界で現実味がなかったのだ。
結局、ハイドロテラリウムは一世を風靡したが長続きせずフェイドアウトしていった。
それは、作るのが中級者以上でアクアリストはそこまで育たない業界であり初心者ばかりをターゲットとしていたから
販売ものびずじまいで終わる。
だがあれから25年後に再びテラリウムを再定義した出来事が起こる。
そしてメーカーを作ろうと志した物語が始まる。
ver.2.0に続く・・・