テラリウムを作るということは、非常に難しく感じると思う。

それは、世の中には、素晴らしい作品を作るクリエイターさんがたくさんいてその世界に引き込まれそうな作品を作っている。

言わば魂がこもっている作品を見たことがあるだろう。

でもそのような唯一無二の作品を作ることが、本当にテラリウムに親しむことことなのか？

誰しも同じような美しい作品を作りたいと考えるのは、ごく当たり前のことではあるが・・・。

それは、そうあるべき、そういう作品になるべきと自分を追い込む事になるのでないか？

私も実際そう思っていたし、そう思っている。それに苦しめられた、どうしても同じようには作れないのだ・・・・

開業当初は、私は何も出来ずにクリエイターさんに作品をお願いしてJaporium®︎の世界を表現してもらっていた。

作ってもらうのだが、長く持たないことも多く、何度も試行錯誤を繰り返しこの人を超えるにはどうする？そればかり考えていた。

どうしたら誰でも（私でも）作品が、簡単に作れる？それだけしか考えずに商品とシステムを研究開発した結果が・・・

ただ単純にやりたいことをやる、作りたいものを作る。。。出来たものを愛でると言う気持ちがあれば愉しむ事ができる事に他ならない

作った時が完成と思うと結局他と比べてしまう。実は、作家さんは、作って半年、1年、3年という姿を見せてくれている。

と言うことは、たくさん作って楽しんでいるのだ。

兎にも角にも最初から全力で完成させていないのがわかる。

一旦仕込んだら、グラスの中の経過を見ながらメンテを繰り返し、時には枯れてしまうことも計算に入れながら。

でも植物がこのグラスの中で長く生きていける、共に生きると言うことを心掛けながら

そのあと植物が織りなす生命力で経年の美を愉しむ。醍醐味は、これに尽きる。

樹木を入れると四季感じれることもあり、シダはどんどんと葉っぱを伸ばし、苔は繁殖を主として生きる範囲を広げる苔むす行動を

小さく行うのだ。

盆栽の概念と似ていること。。。じっくり一つのグラスの世界を愛でる。一緒に長く過ごすことが、大切であることを・・・